【5月31日 AFP】中国当局は31日、人口が最も多い南部広東(Guangdong)省で新型コロナウイルスのインド変異株への感染が確認されたことから、新たに移動制限を導入した。また、航空便を運休させ、住民に検査を実施した。

 1億人が住む広東省の省都広州(Guangzhou)市は30日夜、31日午後10時以降に同市を出る旅行者は、72時間以内に受けた新型ウイルス検査の陰性結果を提示する必要があると発表した。

 香港の北に位置する人口約1500万人の広州市では31日、新たに18人の感染が確認された。

 30日には同市当局が、最近確認された複数の感染例は「すべて、インドで見つかった感染力の強い変異株」によるものだと発表していた。

 広州市当局は市民に検査を命じている。先週感染が確認された隣の仏山(Foshan)市と、香港と隣接する深セン(Shenzhen)市でも大規模検査が始まっている。

 航空情報サイト「VariFlight」によると、広州白雲国際空港(Guangzhou Baiyun Airport)発の数百便が31日午後の時点で運休となっている。(c)AFP