【5月31日 Xinhua News】中国のパソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ、Lenovo)がこのほど発表した2021年3月期(2020年4月~2021年3月)決算は、売上高が前年同期比19・8%増の4116億元(1元=約17円)だった。税引き前利益は120億元、純利益は80億元に迫り、いずれも前年同期に比べて70%以上増加した。また、20会計年度第4四半期(1~3月)の売上高は前年同期比48・0%増の1060億元、税引き前利益は5倍の25億8千万元、純利益は6倍の17億6千万元に達した。 

 同社の各事業部門の売上高は世界の主要市場でいずれも急成長を遂げた。本業であるPC・スマートデバイスグループ(PCSD)はすべての地域で売上高が通年、1~3月とも2桁成長を実現し、中でも中国市場では1~3月の売上高の伸び率が80%を超えた。モバイル事業グループ(MBG)の売上高は世界各地域で前年同期を上回り、インド市場では1~3月の売上高が前年同期の3・9倍となった。データセンターグループ(DCG)の売上高もすべての地域で増加し、中国市場では1~3月の伸び率が53・4%に達した。

 また、ソフトウエアとサービスの通年の売上高は約40%増の330億元に達した。 

 同社の楊元慶(Yang Yuanqing)董事長兼最高経営責任者(CEO)は「1~3月の売上高の伸びがここ10年で最も大きくなったことで、通年の売上高が初めて4千億元の大台を突破し、利益も過去最高を更新した。この新たなマイルストーンに到達したことは、明確な戦略と革新的な製品、卓越した経営、生産の現地化といったコアコンピタンス(中核的競争力)を武器に、新常態(ニューノーマル)における新しいニーズに最大限対応した結果だ」と述べた。さらに「未来の展望として、情報消費と情報インフラ、応用の高度化という三つの大きな市場の動きがもたらすビッグチャンスをしっかりとつかみ、当社の長期的かつ持続可能な成長を促し、よりスマートな未来を切り開いていく」と明かした。(c)Xinhua News/AFPBB News