【5月31日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、米国のダニエル・コリンズ(Danielle Collins)は予選勝者の王曦雨(Xiyu Wang、ワン・シーユー、中国)を6-2、4-6、6-4で下し、子宮内膜症の手術後の初勝利を挙げた。

 27歳のコリンズは、先週行われた英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)のインタビューの中で子宮内膜症と診断され、「テニスボール大の嚢胞(のうほう)」を摘出する手術を受けたことを明かしていた。

 子宮内膜症は、通常子宮の内側を覆う膜が子宮の外で増える病気で、女性の10人に1人がかかるとされているが、原因はすべて明らかとなっていない。

 2回戦進出を決めた試合後、手術が成功したことを明かしたコリンズは、「生理がある世界中のほとんどの女性は、時々こうした痛みと闘い、それを受け入れるようになると思う」とした上で、「自分の場合は大きく常軌を逸し、とても健康とは言えない状況になり始めてしまった。その頃は本当にめちゃくちゃだった」と明かした。

  それでも、手術後は「ショッキングなくらい」体調の改善を感じていると明かし、今後は自身の経験を伝えて、同様の状況で助けが必要な女性を勇気づけられたらうれしいと話している。(c)AFP