【5月31日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-4、7-6(7-4)で世界ランキング63位のパトリシア・マリア・ティーグ(Patricia Maria Tig、ルーマニア)を下し、初戦突破を果たした。

 これまで全仏では3回戦を突破したことがない大坂は、39本のウイナーを放った一方で35本のアンフォーストエラーを犯したが、これで昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)から続く四大大会(グランドスラム)での連勝を15に伸ばし、2回戦では再びルーマニア勢のアナ・ボグダン(Ana Bogdan)と対戦することが決まった。

 大坂は今大会、メンタルヘルスへの悪影響を理由として、選手に義務付けられている試合後の記者会見を拒否しており、この日もコート上でのテレビインタビューにだけ応じた。

 日が差し込んだコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で勝利を収めた大坂は「クレーでのプレーに関しては努力中」とし、「プレーを重ねるにつれて成長できればいいと思う。このコートは本当にきれい。ここではまだ2回しか試合をしたことがないから(中略)これを続けていきたい」と話した。

 しかし、この日の会見に参加しなかったことで、試合後にはグランドスラム側から罰金1万5000ドル(約165万円)を科され、さらに今後もボイコットを続けた場合は今大会からの失格もあり得ると警告を受けた。(c)AFP