【5月30日 AFP】インドネシア海域を航行中の大型フェリーで火災が発生し、当局は30日、274人を救出したが、行方不明者1人の捜索を続けていると発表した。

 インドネシア北東部の港サナナ(Sanana)に向かっていたフェリーは、出航直後に火災に見舞われた。乗客乗員は海に飛び込んで避難し、死傷者は報告されていない。

 現地の捜索救助隊長は30日、コンパスTV(Kompas TV)に対して「275人が乗船しており、うち274人が無事救助された」と述べ、「43歳の男性の捜索が続いている」と明らかにした。乗客のうち少なくとも35人は子どもだったという。

 安全基準が不十分なことから、インドネシアでは海難事故が珍しくない。しかし、約1万7000の島々から成る同国では、交通手段としてフェリーが広く利用されている。(c)AFP