【5月30日 AFP】ポルトガルのマルセロ・レベロデソウザ(Marcelo Rebelo de Sousa)大統領は29日、この日行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝を前に、ポルト(Porto)市内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「バブル(隔離環境)」を導入しなかったことについて、同国政府を批判した。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)とチェルシー(Chelsea)のイングランド勢による欧州最高峰の戦いは、当初トルコのイスタンブールで行われる予定だったが、英国が帰国する際に自主隔離を必要としない「グリーンリスト」にポルトガルを入れたため、開催地がポルトに移った。

 両クラブのそれぞれ6000人のサポーターにチケットがわたっており、さらに数千人のサポーターが同国ポルトに足を運んだ。

 また新型コロナウイルスの検査で陰性を示した人のみが利用できる、制限された特別なファンゾーンも用意された。

 地元住民からは隔離されているはずの両クラブのサポーターだったが、27日に現地入りしてから、市内ではソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のルールを守らない訪問者が散見され、これにレベロデソウザ大統領は憤慨した。

 大統領は「『バブル』の中にいなさいと言おうにも、バブルが存在しない」とすると、「誰もサポーターにルールに従えと言えない。制限を設けても、制限ではなくなってしまう」と語った。

 サポーターの多くは、30日に英国へ帰国するとみられている。(c)AFP