【5月30日 AFP】中国が建設中の宇宙ステーション「天宮(Tiangong)」に物資を運ぶ無人補給船「天舟2号(Tianzhou-2)」が30日、コアモジュール「天和(Tianhe)」とのドッキングに成功した。国営メディアが報じた。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、天舟2号は29日夜、長征7号(Long-March 7)ロケットで海南(Hainan)省の文昌(Wenchang)衛星発射センターから打ち上げられ、北京時間30日午前5時1分(日本時間同6時1分)に天和とドッキングした。

 軌道上で宇宙ステーション「天宮」の組み立てを完了するには、10回程度のミッションが必要になる。天宮は2022年に完成する予定で、その後は最長で15年間、地球の低軌道での運用が見込まれている。

 国際宇宙ステーション(ISS)は2028年以降に運用が終わるとみられており、その後は天宮が人類にとって地球軌道上における唯一の活動拠点となる。

 中国は、天舟2号のドッキングに続き、運搬した物資を降ろすため3人の宇宙飛行士を送ることにしている。(c)AFP