【5月29日 AFP】ベトナムの国営メディアは29日、速いペースで空気感染する、インド型と英国型が合わさった新たな新型コロナウイルス変異株を発見したと報じた。

 ベトナムでは首都ハノイやホーチミン(Ho Chi Minh)といった大都市や工業地域を含め、国土の半分以上で感染の広がりが続いている。

 グエン・タン・ロン(Nguyen Thanh Long)保健相は29日の会議で「インド型と英国型が合わさった新たな変異株を発見した」と明らかにし、「この変異株の特徴は、空気を介して速いペースで感染拡大することだ。喉に集まったウイルスは急速に増加し、強い感染力を持つ」と述べた。

 ベトナムは、大規模な隔離や厳格な接触者の追跡調査といった積極的な対応で感染拡大を抑え込み、広く称賛されていた。これまでに感染者6700人以上、死者47人が確認されており、その大半は今年4月以降に発生している。(c)AFP