【5月31日 Xinhua News】中国作家協会はこのほど、重慶市(Chongqing)で開かれたフォーラムで「中国ネット文学青書2020」を発表した。昨年の新規契約作品約200万点のうち、6割が新型コロナウイルスとの闘いや貧困からの脱却、起業などの実体験を題材としていた。

 青書によると、ネット文学の昨年のユーザー数は4億6700万人、累計作品数は約2800万点に上った。文字換算では1日当たり平均1億5千万字以上、通年で500億字以上が更新された。

 ネット文学産業は昨年、ビジネスモデルの転換と高度化という新たな発展段階に入り、映画やドラマなど川下の文化産業の生産高を1兆元(1元=約17円)以上押し上げた。知的財産権(IP)を利用した二次創作のブームは依然衰えず、ネット小説をドラマ化、映画化した作品は約140本を数えた。最も人気の高いネットドラマの場合、ネット文学を原作とする作品の割合は6割に上る。

 海外展開も進んでおり、これまでに累計1万点余りの作品が輸出された。閲覧サイトの読者と閲覧アプリのユーザー数は1億人を超え、世界の大多数の国や地域に広がる。青書は中国作家協会が18年から毎年発表している。(c)Xinhua News/AFPBB News