【5月29日 AFP】コンゴ民主共和国東部のニーラゴンゴ(Nyiragongo)火山が再噴火する恐れがあることを受け、同火山のふもとに位置する北キブ(North Kivu)州ゴマ(Goma)からは28日までに40万人近くが避難し、街中は閑散とした状態となっている。

 ニーラゴンゴ火山はアフリカで最も活発な火山。22日の噴火では溶岩流が発生し、30人以上が死亡、約2万人が家を失った。ゴマの住民らは以降、不安な日々を送っていた。

 現地では噴火後、数百回の余震を観測。専門家らは、ゴマが接するキブ湖(Lake Kivu)で「湖水爆発」が起きて大量の二酸化炭素が周辺に放出され、生物が窒息するという壊滅的な事態が起きる可能性も指摘している。

 28日早朝に行われた緊急会議での報告によると、予防措置としての避難命令により27日、住民約40万人に相当する8万世帯が避難した。住民の大半はゴマの西約25キロにあるサケ(Sake)やルワンダ国境に向かったほか、キブ湖をボートで渡って避難した人もいた。(c)AFP/Heritier Baraka MUNYAMPFURA