【5月29日 AFP】フランス西部ナント(Nantes)近郊で28日、女性警官が男に刃物で刺され重傷を負った。男は過激派として知られていた人物で、数時間にわたり逃走した末、警察との銃撃戦で死亡した。

 男はラシャペルシュルエルドル(La Chapelle-sur-Erdre)の警察署で女性警官を刺し、銃を奪って逃走。追跡には250人の警官が動員された。当局によると、男との銃撃戦で警官2人が負傷、1人がショックを起こした。男は銃撃戦の直後、死亡が確認された。

 内務省によると、男はテロ関連の監視対象人物だった。捜査関係者は、男は統合失調症と診断されていたと明らかにした。警官を襲った動機は不明だが、捜査関係者によると男は「過激派として知られ、非常に深刻な精神疾患があった」。女性警官は病院に搬送され、命に別条はないという。

 当局は今のところ、今回の事件をテロとして捜査する意向は示していない。フランスでは警察を狙った襲撃事件がここ数か月で相次いでいる。(c)AFP/Sylvie MALIGORNE / Fanny ANDRE