【5月29日 AFP】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は28日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、接種対象を12~15歳にも拡大することを承認した。EUでこの年齢層への新型コロナワクチン接種が認められたのは初めて。

 オランダ・アムステルダムに本拠地を置くEMAは、このワクチンが10代の若年層において「高い忍容性」を示し、副反応の面でも「大きな懸念」はなかったと発表した。

 臨床試験では、このワクチンを接種した子供1005人のうち、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症者はいなかった。一方、プラセボ(偽薬)を接種した子供978人のうち16人が発症した。

 ドイツは来月から12歳以上にワクチン接種を始めると発表しており、今回の承認で欧州のワクチン接種がさらに加速するとみられる。(c)AFP/Danny KEMP