【5月30日 Xinhua News】中国天津市(Tianjin)で開かれた第5回世界知能大会(WIC)では、画期的で先進的な「ブラックテクノロジー」がさまざまな形で応用され、中国人の日常生活に浸透していることが明らかになった。その多くは既に家庭の標準装備となっており、人々は技術革新の恩恵を十分享受している。

 スマート家電の相互接続は、人々の生活により多くの新たな体験をもたらした。大会で発表された海信(ハイセンス、Hisense)の「ホームブレーン」は「家庭最強CPU」がメークや着こなし、ヘルスケアなど10の場面をサポートする。

 中国科学技術協会の万鋼(Wang Gang)主席は「音声や画像、映像の認識など、最も一般的な先端技術は、携帯電話や自動車、ロボット、ビジネス、社会サービスのさまざまな分野に既に広く組み込まれている」と語った。

 スマートホーム以外にもスマート化された新たな技術や製品、サービス、ビジネスモデルが次々と登場し、人々のライフスタイルがより大きな規模で変わりつつある。

 アリババ(Alibaba)の物流子会社、菜鳥網絡(Cainiao Network)が手がける宅配アプリ「菜鳥裹裹」の展示ブースでは、スマート物流自動運転車両が「専属配達員」となり、無人集配サービスを提供していたほか、「集荷マシン」が無人セルフサービス方式で集荷を行っていた。消費者が待ったり予約したりする必要はなく、操作手順に沿って画面をクリックするだけで、自由に荷物を発送できる。

 中国情報通信研究院のデータによると、昨年の世界の人工知能(AI)産業規模は1565億ドル(1ドル=約109円)で、伸び率は12%だった。スマートテクノロジーは、交通や教育、医療などの分野で拡大を続けており、あらゆるシーンや産業で新たなスマートサービスが誕生している。(c)Xinhua News/AFPBB News