【5月28日 AFP】コウノトリのつがいの雌が電線に触れて感電死してしまったことを知ったチェコの村人が、残された雄とひな4羽を助けるため立ち上がった。

「いろいろなものを少しずつ持っていくんだ。魚やミミズ、ネズミもね」と語るのは、首都プラハから北東に約150キロ離れたムラデーブキ(Mlade Buky)村に住むエンジニアのイジー・ゼマン(Jiri Zeman)さん。庭師の友人と協力して、煙突のてっぺんにある巣まで毎日3回、はしごを登って餌を届けている。

 巣のそばにはカメラを設置し、ユーチューブ(YouTube)でコウノトリ父子の日常を生配信している。視聴者は当初50人ほどしかいなかったが、母鳥が死んで以降は2000人以上に増え、外国人も多いという。

 ゼマンさんはコウノトリ父子の支援資金として寄付を募っており、これまでに30万チェコ・コルナ(約158万円)以上が集まった。「鳥5羽にはちょっと多過ぎる」ため、ほとんどを近くの鳥類保護施設に寄付しているという。(c)AFP