【5月28日 AFP】新型コロナウイルス感染拡大の第2波が猛威を振るうインドに、流行の収束を祈って「コロナ女神(Corona Devi)」を祭るヒンズー教寺院がある。

 女神像はビャクダンでできた木像と石像の2体。南部コインバトール(Coimbatore)にあるカマティプリ・アディナム(Kamatchipuri Adhinam)寺院に安置されている。

 寺院は市中感染の拡大を受けて参拝者は受け入れていないが、司祭らは毎日、女神像に供え物をし、ターメリックを溶かした水や牛乳をそそいで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行収束を祈願している。

 寺院の関係者は、インドでは過去にも「天然痘や水ぼうそう、ペストのため祈る寺院があった」と説明。「私たちは新型コロナウイルスを女神の形で崇拝し、感染症の影響を和らげてくださるよう毎日祈っている」と述べた。

 インドでは、ここ1か月間に全土で10万人がコロナ感染により死亡した。寺院では、あと7週間は「コロナ女神」に祈りをささげる予定だ。

 映像は寺院が5月に撮影したもの。25日提供。(c)AFP