【5月27日 AFP】テニスの男子ダブルスで世界ナンバーワンに立った経験を持つジェイミー・マレー(Jamie Murray、英国)は、全仏オープン(French Open 2021)における同種目の賞金を減額した主催者を強く批判し、選手が宿泊するホテルを「トイレ以外の何物でもない」と評した。

 30日に本戦が開幕する全仏オープンで、マレーはブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)とペアを組むことになっている。

 しかし、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の男子シングルス元王者アンディ(Andy Murray、英国)の兄であるマレーは、今大会の男子ダブルスの賞金が23パーセント減らされたことに納得していない。

 大会の日程が2年連続で変更された全仏オープンの賞金総額は、全体で1割ほど減額されている。

 男子ダブルスとミックスダブルスを合わせて四大大会(グランドスラム)通算7勝のマレーは、フランステニス協会(FFT)は選手への配慮が欠けていると述べた。

 35歳になるマレーはツイッター(Twitter)に「FFTは自分たちの思い通りにするために大会の日程を2度も変更した上、ダブルスの賞金を23パーセント減らすことで『知ったこっちゃない』の精神を貫き続けている」と記した。

「ツアーに参加しているあらゆる選手が積極的に支持してくれていることに感謝する。追伸:ダブルス選手のために正式に用意されたホテルはトイレ以外の何物でもない」

 全仏オープンの主催者は昨年、例年5月から6月にかけて行われている大会の開催時期を一方的に9月から10月の期間に変更した。

 また、今シーズンは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のプロトコルに基づき、開幕が例年より1週間遅れることになった。(c)AFP