【5月27日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)は26日、第17ステージ(カナツェーイ~セーガディアーラ、193キロメートル)が行われ、イスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)のダニエル・マーティン(Daniel Martin、アイルランド)が独走で区間優勝。イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は山道に苦戦したものの、総合首位のマリアローザ(ピンクジャージー)を守った。

 34歳のマーティンは登坂距離11.2キロメートル、平均勾配9.8パーセントの最後の登りでライバルから逃げ切り、ツール・ド・フランス(Tour de France)、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)に続いて三大ツール(グランツール)のすべてでステージ優勝を果たした。

 マーティンは2位でフィニッシュしたドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)に13秒差、3位に入ったチーム・バイクエクスチェンジ(Team BikeExchange)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)に30秒差をつけた。

 ベルナルは今大会で初めて弱さが見え、最後の登りでタイムを落としたが、30日のミラノ(Milan)でのフィニッシュに向けてトップを維持した。

 イェーツに差を約1分縮められたベルナルだが、総合2位につけるバーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のダミアーノ・カルーゾ(Damiano Caruso、イタリア)との差は2分21秒とほぼ変わらなかった。

 ベルナルと3分23秒差としたイェーツは、総合5位から3位に順位を上げている。(c)AFP