【5月27日 AFP】ナイジェリア北西部を流れるニジェール川(Niger River)で26日、定員を超える約180人を乗せた木造船が沈没し、4人が死亡、150人超が行方不明となっている。地元当局が明らかにした。

 内陸水運公社(NIWA)の現地責任者ユスフ・ビルマ(Yusuf Birma)氏によると、木造船は北西部ケビ(Kebbi)州から中部ナイジャ(Niger)州の市場に向かっており、出発の1時間後に沈没した。

 ビルマ氏は、「これまでに20人が救助され、4人の死亡が確認された。残り156人は行方不明で、水中に取り残されているとみられる」と述べた。「木造船は老朽化しており、今にも壊れそうだった。しかし、乗せる客の数を減らすよう指導しても、船長らは耳を貸さなかった」

 ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は、「ひどい」事故だと述べ、被害者の家族に哀悼の意を伝えたが、公式の死者数は明らかにしなかった。

 ナイジェリアの水路で、定員超過や悪天候、整備不良などを原因とする船舶事故は珍しくないが、今回の事故の死者数は過去最多となる恐れもある。(c)AFP