【5月27日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)のテクニカル・ディレクター(TD)を務めるパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏は26日、守護神のジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)が今夏フリーで退団すると発表した。

 ドンナルンマの契約は今季終了までとなっており、移籍先としてスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、そしてライバルのユベントス(Juventus)が取り沙汰されている。

 マルディーニ氏は、ライブストリーミング配信プラットフォームのツイッチ(Twitch)上で、「ミランに多大な貢献をしてくれた選手には敬意を示す必要がある。われわれは別の道を歩むが、私は彼の成功だけを願っている」とコメントした。

 7度の欧州制覇を誇るミランは、先週幕を閉じたリーグ戦を2位で終え、来季は2013-14シーズン以来の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)復帰を果たす。

 ドンナルンマは今季ほぼ全試合でミランのゴールマウスに君臨。ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督の下でチームは一時は優勝も視界に捉えたが、後半失速して2位に終わった。

「この信じられないシーズンに関わったすべての選手に感謝しなければならない。ジジオ(Gigio、ドンナルンマ)はリーダーであり、チームキャプテンを務めることもあった」

 世界屈指のGKと評価されている22歳は、今夏に延期された欧州選手権(UEFA Euro 2020)ではロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督率いるイタリア代表の最後のとりでとなる。

 下部組織を卒業した2015年に16歳でトップチームデビューを果たしたドンナルンマは、ミランで200試合以上に出場してイタリア不動の守護神の地位を固めた。

 ミランはドンナルンマの後任獲得が急務となっているが、すでに今季フランス・リーグ1を制したリール(Lille OSC)のGKマイク・メニャンが(Mike Maignan)がロッソネリ(Rossoneri、ACミランの愛称の一つ)移籍に向け、25日にメディカルチェックを終えたという。(c)AFP