【5月27日 AFP】ドイツ自転車協会(BDR)とオランダ自転車連盟(KNWU)は26日、ベラルーシ当局が民間航空機を緊急着陸させ、搭乗していた反政権派ジャーナリストを拘束したことを受け、6月に同国ミンスクで開催されるUECトラック欧州選手権(2021 UEC European Track Championships)の参加を辞退すると発表した。

 BDRは「先週末の出来事を受けて欧州自転車連合(UEC)と連絡を取った結果、現在の状況下では大会参加は不可能だということが明確になった」と発表。開催地変更を求める声が大きくなる中、BDRはUECに「代替案」を考慮するよう求めている。KNWUは「ライダーとスタッフの安全が保証できない」と懸念を表明した。

 UECは6月23日から27日にかけてベラルーシの首都で行われる大会の開催地変更を検討していると明かした。

 ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権は、アイルランドの格安航空大手ライアンエア(Ryanair)の旅客機を緊急着陸させ、反政権派ジャーナリストのロマン・プロタセビッチ(Roman Protasevich)氏の身柄を拘束。これに国際社会は反発を強めている。

 しかしルカシェンコ大統領は、政権が「合法的に行動」して旅客機を着陸させたとして国外からの批判をはねつけている。(c)AFP