【5月27日 AFP】(更新)「はらぺこあおむし(The Very Hungry Caterpillar)」などで知られる米絵本作家のエリック・カール(Eric Carle)さんが23日、マサチューセッツ州ノーサンプトン(Northampton)で死去した。91歳。インスタグラム(Instagram)の公式アカウントが26日、明らかにした。

 子どもたちに愛されている名作「はらぺこあおむし」は1969年に出版。独特のアートワークと繊細な教育的コンセプトで、あおむしが曜日ごとにさまざまな物を食べて最後はチョウになるというストーリーを描き、全世界で5000万部以上売れている。

 インスタグラムの公式アカウントは、「『はらぺこあおむし』をはじめとする数多くの名作を生み出した作家でイラストレーターのエリック・カール氏が、5月23日(日)に91歳で死去されたことを心から悼み、お知らせします」と発表した。

「『はらぺこあおむし』がこれほど長く愛され続けている理由を聞かれたカール氏は、次のように答えています。『この本は希望の本だと思います。子どもたちには希望が必要です。ちっぽけなあおむしに自分を重ね、美しいチョウに成長し、才能を発揮して世界に羽ばたくことができるのです』」

 発表は「エリック・カール氏、あなたの素晴らしい才能を、多くの世代の幼い読者たちと分かち合ってくれてありがとう」と締めくくられている。

 ソーシャルメディア上では著名人を含め、カールさんをしのび称賛する声があふれた。

 俳優のミア・ファロー(Mia Farrow)さんは「エリック・カール氏は亡くなりましたが、忘れることのできない『はらぺこあおむし』や『くまさんくまさんなにみてるの?(Brown Bear Brown Bear What Do You See?)』を私たちに残してくれました。私は子どもの頃に読み、自分の子どもたちに読み、今また孫たちに読んでいます」とツイート。「ご家族には心からのお悔やみを、そしてカール氏には心からの感謝を」と記した。(c)AFP