大坂が全仏での会見不参加を表明、精神衛生上の理由で
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【5月27日 AFP】女子テニス、世界ランキング2位の大坂なおみ(Naomi Osaka)が26日、試合後に「落ち込んでいる人間を踏みにじる」ような質問があるとし、30日に開幕する全仏オープン(French Open 2021)では記者会見に応じないと表明した。
23歳の大坂はツイッター(Twitter)に、「ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)期間中は一切会見をする意思がないのでこれを記している」と投稿した。
「アスリートの心の健康に敬意を払わない人がいると感じることがよくある。記者会見を目にするとき、または出席するときはいつもそう」
「私たちはそこに座り、以前に何度もされた質問をされ、私たちの心に疑問が生じるようなことを聞かれるときがよくある。私は自分のことを疑う人たちの前にさらされるつもりはない」
テニスの大会規定では、選手は必ず試合後に記者会見に出席しなければならない。また、大会前にはメディア対応を求められる。
四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂は、規定により科される罰金がメンタルヘルス支援団体に寄付されるよう望んでいるという。
大坂はテニス界でポジションを確立し、報道陣にはカリスマ性が魅力的なこともあり、メディアルームが満員となることが恒例となっている。
日本語と英語で質問に答える大坂は、世界で最も市場価値の高いアスリートで、昨年の年収は女子アスリート最高額の3700万ドル(約40億円)だった。
大坂は「全体的な状況は落ち込んでいる人間を踏みにじるものだし、その背景にある理由が理解できない」 とつづった。
これまで大坂は、ローラン・ギャロスでは3回戦の壁を破れずにいる。(c)AFP/Emmeline MOORE