【5月26日 AFP】スペイン東部バルセロナ(Barcelona)郊外で、屋外に設置された巨大な恐竜像の中に入り込み、出られなくなったとみられる男性(40)の遺体が発見された。カタルーニャ自治州警察(Mossos d’Esquadra)が25日に発表した。

 遺体はバルセロナ郊外のサンタクローマダグラマネート(Santa Coloma de Gramenet)にある閉館した映画館の外に置かれたステゴサウルス像の中から見つかった。

 警察が現場に出動したのは22日。スペインメディアの報道によると、付近で遊んでいた親子が、張り子の恐竜像から漂う異臭に気付き通報した。恐竜像の片方の足の中から遺体が発見され、消防隊が収容した。男性の家族からは行方不明者届が出ていた。

 警察関係者はAFPに対し、男性が像の中に入った理由は明らかではないが、犯罪の痕跡はなく「すべて(の証拠)は事故死だったことを示している」と語った。

 現地報道によると警察は、男性が眠ろうとして恐竜像の中に入ったか、携帯電話などを像の中に落とし、拾おうとして身動きが取れなくなったのではないかとみている。

 この恐竜像はホームレスの人々がたびたび寝る場所として使っていた。腹部に取り外せる板があり、男性はそこから内部に入ったとみられる。(c)AFP