【5月26日 AFP】コンゴ民主共和国で先週末起きたニーラゴンゴ(Nyiragongo)火山噴火による死者は25日、32人に上った。火山に近い東部ゴマ(Goma)では同日、強い地震が複数発生。赤十字国際委員会(ICRC)はAFPに対し、少なくとも5000人が家を失った恐れがあると明らかにした。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はスイス・ジュネーブで会見し、「噴火に関連して32人が死亡した」と発表。うち7人は溶岩にのまれるなどして亡くなり、5人は窒息死したという。

 周辺地域では25日、10~15分おきに地震が発生。22日の噴火で避難を強いられた後自宅に戻ったばかりの住民は、不安を募らせている。

 警察によると、度重なる揺れにより3階建ての建物が一部崩壊し、少なくとも7人が重傷を負った。ゴマで取材に当たったAFP記者によると、地面に2本の巨大な亀裂が生じており、数百メートル、幅は場所によっては数十センチに及んでいる。

 ICRC代表団の副団長はAFPに対し、溶岩により家屋900~2500棟が破壊され、家を失った人が少なくとも5000人に上る可能性があると述べた。

 映像前半は22日に上空から撮影されたニーラゴンゴ火山の噴火により流れ出た溶岩、ZION RECORD MEDIA提供。後半はゴマ郊外のブヘネ(Buhene)での被害と、残った建物のがれきからコンクリートを集める人々。25日撮影。(c)AFP