【5月26日 AFP】男子テニス、ベオグラード・オープン(Belgrade Open 2021)は25日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、7-6(7-4)のストレートでラッキールーザーのマッツ・モライン(Mats Moraing、ドイツ)に勝利し、初戦を突破した。

 全仏オープン(French Open 2021)の開幕が30日に迫る中、母国でさらなる実戦を積むことを選んだジョコビッチは、世界ランキング253位の相手に苦戦を強いられながらも1時間40分で勝利を収めた。

 ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れたイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)決勝以来となる公式戦に臨んだジョコビッチは、第1セットこそ力強さを見せたが、第2セットは相手に2回ブレークを許し、タイブレークの末になんとか勝利をもぎ取った。

 ジョコビッチは「第2セットは2回のブレークアップがあったから、もっと早く試合を終わらせていた可能性もあったが、彼が懸命に戦い、本当に良いテニスをし、非常に勇敢で大胆なプレーをした点も認めないといけない」とコメントした。

「最初からかなり緊張していた。相手はそれほど経験のない選手だったが、まるで10年トップレベルでやっているかのようなプレーだった」

「第2セットは疲労があって、精神的に消耗していた。1日あるのでそこで回復し、次の試合へ向かいたい」

 ジョコビッチは準々決勝で、全仏で決勝に進出した経験もあるギレルモ・コリア(Guillermo Coria)氏の弟フェデリコ(Federico Coria、アルゼンチン)と対戦する。(c)AFP