【5月26日 AFP】カーアクション映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク(Fast and Furious 9)』に出演した米国のプロレスラーで俳優のジョン・シナ(John Cena)さんは25日、台湾を「国」と呼んだ発言が中国で多くの批判を生んだことを受け、中国のファンに向け中国語で謝罪した。

 シナさんは同作の宣伝で5月初めに台湾を訪問し、ファンイベントで台湾を「国」と呼んだ。中国は台湾を自国の一部とみなしており、この発言は中国のソーシャルメディアで炎上。シナさんは25日、中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)に、日常会話レベルの標準中国語で謝罪する動画を投稿した。

 シナさんは、「『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でとてもたくさんのインタビューに答えてきたが、1度のインタビューで間違いを犯してしまった」とコメント。「本当に、とても重要なことだけれど、私は中国と中国の人々を愛し、尊敬している。間違いをとても申し訳なく思っており、おわびする」と語った。

 この動画は240万回再生され、中国のメディアでも大きく報じられた。だがソーシャルメディアユーザーらは納得しきれない様子で、ある微博ユーザーは「『台湾は中国の一部だ』と中国語で言わない限り、受け入れない」と書き込んだ。

 政府系メディアの環球時報(Global Times)によると『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は中国で21日に公開され、興行収入は1億4800万ドル(約161億円)に上った。(c)AFP