【5月25日 AFP】2019年にウルグアイの拘置所から脱走したイタリアマフィア「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」のロッコ・モラビト(Rocco Morabito)容疑者が24日、ブラジル北東部で逮捕された。同国警察が明らかにした。

 ブラジル連邦警察は、イタリアとの合同捜査の結果、モラビト容疑者と、もう一人のイタリア人の「無法者」を北東部ジョアンペソア(Joao Pessoa)で逮捕したと発表した。

「コカイン王」の異名を持つモラビト容疑者は麻薬密売をめぐり、イタリアの最重要手配犯の一人として23年間にわたり逃亡生活を続けた末、2017年9月にウルグアイの首都モンテビデオのホテルで逮捕された。ブラジル連邦最高裁判所も逮捕状を出していた。

 モラビト容疑者は逮捕までの13年間、偽名を使ってウルグアイのリゾート、プンタデルエステ(Punta del Este)で暮らしていた。

 ウルグアイ内務省によると、本国送還が決まっていたモラビト容疑者は2019年6月、他の被収容者3人と共に、モンテビデオの拘置所から屋根の穴を通って脱走した。(c)AFP