【5月25日 Xinhua News】中国国家統計局貿易外経司の張敏(Zhang Min)統計士はこのほど、4月の社会消費財小売総額が前年同月比17・7%増の3兆3153億元(1元=約17円)になったことについて、次のように説明した。

 社会消費財小売総額のうち、商品小売額は前年同月比15・1%増の2兆9776億元と安定的に回復した。伸び率は前月よりやや低下したが、新型コロナウイルスの流行前の19年同月比で9・8%、2年平均で4・8%と安定した回復基調を示した。

 飲食や観光などのサービス消費は回復を維持した。4月の飲食売上高は3377億元と前年同月比で46・4%増加したが、伸び率は前月を45・2ポイント下回った。20年4月の減少幅が3月より大幅に縮小したのが原因とみられる。19年同月比では0・8%増で、2%減だった第1四半期(1~3月)から回復していることが分かる。4月の観光消費は清明節連休(4月3~5日)の国内観光客数が1億人超を超えたことから前年同期比2・4倍となり、新型コロナ前の94・5%まで回復するなど需要の回復が鮮明になった。

 ネット通販は急速な成長が続いた。1~4月の全国商品オンライン小売額は前年同期に比べ23・1%増加。2年平均の伸び率は15・6%と1~3月を0・2ポイント上回った。衣類、食品、日用品のうち、日用品の2年平均伸び率は16・2%で、1~3月を0・6ポイント上回った。

 実店舗の経営も改善した。1~4月の実店舗の商品小売額は、限度額(小売業は年商500万元)以上のスーパーマーケットで伸び率が1~3月を0・1ポイント、専門店で0・6ポイント、百貨店で0・8ポイントそれぞれ上回った。(c)Xinhua News/AFPBB News