【5月25日 Xinhua News】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は20日、世界商用車大手ダイムラー・トラックとのパートナーシップを強化し、2024年に量産を予定しているメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)の電気トラック「eアクトロス・ロングホール」にリチウムイオン電池パックを30年以降も供給し続けると発表した。

 CATLが供給する電池パックは超長寿命で超急速充電が可能となっており、長距離電気トラックに求められる特有の要件を満たしている。さまざまな応用シーンや将来の各車種に柔軟に対応するため、両社は高度なモジュール化と拡張性の特徴に着目し、次世代電池セルと電池パックを共同で設計、開発する。

 ダイムラー・トラックとCATLは19年、メルセデス・ベンツ「eアクトロス」、フレートライナー「eカスケディア」「eM2」のリチウム電池セルとモジュールの世界での供給協定を締結している。

 韓国市場調査会社SNEリサーチによると、20年のCATLリチウムイオン電池使用量は、4年連続で世界一となった。うち32%が商用車に使われている。今年3月時点で、CATLリチウムイオン電池を搭載したトラック、バスの世界販売台数は34万3千台となっており、CATLは世界の商用車市場で最大のリチウムイオン電池供給企業となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News