【5月26日 Xinhua News】中国長江デルタ地域の4省・直轄市の2021年第1四半期(1~3月)域内総生産(GDP)成長率は、上海市が17・6%、江蘇省(Jiangsu)が19・2%、浙江省(Zhejiang)が19・5%、安徽省(Anhui)が18・7%だった。全国の発展をけん引するメインエンジンとして好調な滑り出しを実現するとともに、各省・直轄市は協力の深化やモデル転換・高度化でそれぞれ長所を発揮、地域の一体化発展をさらに推進している。

 ▽急速に成長

 集計によると、1~3月の長江デルタのGDPは6兆元(1元=約17円)を突破、全国に占める割合は24・55%に達し、前年同期を0・44ポイント上回った。ここ2年間の平均経済成長率は3省1直轄市のうち3地域で全国を上回り、規模が大きい上に発展のテンポも速い。

 長江デルタ経済はマクロで安定するとともに、ミクロでも活力を見せた。江蘇省の市場主体数は3月末時点で前年同期比18・8%増の1268万2千社に達し、蘇州市(Suzhou)昆山(Kunshan)では県級市として全国で初めて100万社を突破した。

 ▽地域連携と一体化進む

 長江デルタ一体化発展の国家戦略の実施にあたって、4省・直轄市はインフラ、産業提携、生態環境、公共サービスなどの分野で取り組みを進めている。

 うち、インフラ分野では、杭紹台(杭州ー紹興ー台州)高速鉄道や滬蘇湖(上海市ー蘇州市ー湖州市)鉄道などのプロジェクトの建設が急ピッチで進んでいる。産業提携分野では、「1+7+N」産業連盟体系をめぐり、長江デルタG60科学技術イノベーション回廊が産業(パーク)連盟13カ所、産業協力モデルパーク11カ所を設立。

 ▽製造業のデジタル化加速

 長江デルタの各省・直轄市は情報技術と先進製造業を強みとして関連政策を打ち出している。上海市は「上海都市デジタルトランスフォーメーション(DX)の全面的推進に関する意見」、江蘇省は「デジタル経済発展の推進に関する意見」を発表、浙江省は「浙江省デジタル経済促進条例」、安徽省は「安徽省ビッグデータ発展条例」を実施した。(c)Xinhua News/AFPBB News