王者シティが5発大勝で有終の美、退団するアグエロが2得点
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【5月24日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは23日、第38節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は5-0でエバートン(Everton)に勝利し、優勝に花を添えた。今季限りで退団するセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)は2得点を記録し、試合後にはエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で行われた自身5度目の優勝セレモニーでトロフィーを掲げた。
クラブの歴代最多得点記録保持者のアグエロは、終了まで残り25分でピッチに立つとすぐさま2得点をマーク。来週のチェルシー(Chelsea)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝が、シティでのラストマッチとなる。
シティはアグエロの登場までにケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)、フィル・フォーデン(Phil Foden)が得点を挙げ、ポルトガルのポルト(Porto)で行われるチェルシーとの大一番を前に手を緩める気配を見せなかった。
英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対しアグエロは、「ここに来たときの初優勝がクラブにとっても自分にとっても最も重要だった。マンチェスター・シティはそこから多くのタイトルを取り始めた。一つのクラブに10年在籍するのは簡単ではないので、とても満足している。光栄だ」と話した。
チャンピオンズリーグ決勝への出場に意欲を見せるアグエロは、「試合前は奇妙な感覚だった。良いマインドではなかった。素晴らしいシーンを思い浮かべている方がいい」と感傷的になっていたことを認めた。
シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は試合後、アグエロは「全員にとって特別な人間」だと、目に涙を浮かべて語った。
スタンドがファンの歓喜に包まれる中、指揮官は「彼にはたくさん助けてもらった。彼の代わりなどいない。このクラブには多くの選手がいる。ジョー・ハート(Joe Hart)やダビド・シルバ(David Silva)らの手を借りてこのクラブはここまで来たんだ」とコメントした。
スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)行きがうわさされている32歳のアグエロは、2011年にアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)からシティに移籍すると公式戦で260得点をマーク。10年間在籍して12の主要タイトルを手にした。
なお、リーグ戦で挙げた184ゴールは、一人の選手が一つのクラブで積み上げた得点としてはプレミア歴代最多。その中でも2011-12シーズンの最終節でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からタイトルを奪うことになった94分のゴールは、そこからシティの時代が始まったこともあり永遠に語り草となる。(c)AFP