【5月24日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)は2019年から、海南熱帯雨林国家公園体制を試験的に構築し、熱帯雨林資源の全体的な保護、生態系の修復、総合整備を進めてきた。その結果、生態環境が改善され、ますます多くの新種や希少野生動植物が発見されるようになった。19年~20年に発見された新種は、植物が9種、動物が5種、大型菌類が5種だった。

 今年3月には、海南省の俄賢嶺や尖峰嶺、鸚哥嶺などの熱帯雨林地域に生息し、シロアリや小型昆虫などを食べる両生類について、動物学者が形態学と分子生物学の証拠を踏まえて分析。同省特有の新種であることを確認し「海南小姫蛙(Micryletta immaculata)」と命名された。体は鉄さびのような褐色で、コオロギのように鳴き、体長は約23ミリの同種が省内生息種の新たなメンバーとなった。

 海南熱帯雨林国家公園の総面積は4403平方キロメートル。中国で最も密集して分布し、保存状態が良く、面積が最大の熱帯雨林を有している。(c)Xinhua News/AFPBB News