【5月22日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は21日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領とホワイトハウス(White House)で会談し、アジア重視を強調する一方で、中国と北朝鮮の問題については早急な進展を追求しない姿勢を示した。

 文氏は、4月に訪米した菅義偉(Yoshihide Suga)首相に続き、バイデン氏と対面で会談した2人目の外国首脳。ジェン・サキ(Jen Psaki)米大統領報道官は21日、記者団に対し、バイデン氏が就任後最初と2回目の対面による首脳会談で日韓首脳と会ったことは、「これらの国とのパートナーシップと同盟関係の重要性について明確なメッセージを送るはずだ」と述べた。

 会談後に開いた文氏との共同記者会見でバイデン氏は、北朝鮮に核兵器を放棄させることの難しさについて「幻想は抱いていない」と述べた。「これがどれほど難しいことなのか、幻想は抱いていない。過去の4政権がその目標を達成できなかった。これは非常に難しい目標だ」

 バイデン氏は、元駐韓大使のソン・キム(Sung Kim)氏を北朝鮮特使に指名したことも明らかにした。(c)AFP