【5月21日 AFP】パキスタンで、19歳の男性が動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」に投稿しようと、拳銃自殺のまねをする動画を友人に頼んで撮影中に、実弾入りと知らずに引き金を引いて自分の頭を撃ち、死亡した。警察が20日発表した。

 事故は北西部スワト渓谷(Swat Valley)で発生。警察幹部によると、男性は「その場で死亡」した。「男性は地元では有名で、ティックトックを頻繁に利用していた」という。フォロワーは8000人を超え、600本近い動画を投稿していた。

 事故の様子を捉えた動画はティックトックには投稿されなかったものの、友人らが内輪で共有しているうちに外部にも拡散したという。

 パキスタンでは、ソーシャルメディア向けの動画撮影中の死亡事故が相次いでいる。南部カラチ(Karachi)では昨年、ティックトックに投稿しようと、ライフルをもてあそぶ姿を撮影していた警備員が死亡。今年1月には北部ラワルピンディ(Rawalpindi)で、10代の若者が動画撮影中に列車にひかれ死亡した。(c)AFP