【5月21日 AFP】英オックスフォード大学(University of Oxford)のオリオル・カレッジ(Oriel College)は20日、19世紀植民地時代の政治家セシル・ローズ(Cecil Rhodes)の像を撤去しない方針を明らかにした。

 オリオル・カレッジは昨年の投票で決定していたローズ像の撤去を支持するものの「規制上および財務上の課題」を理由に、現時点では実行しないと発表。「撤去にかなりの障害があることを考慮し、オリオルの理事会は像の移転の法的手続きに入らないことを決めた」と説明した。

 ローズ像の撤去運動は4年前に始まったが、昨年、アフリカ系米国人ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官の拘束下で死亡した事件を受けて「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動が世界中に広がったことで再燃していた。(c)AFP