【5月21日 AFP】21日に開かれる国際サッカー連盟(FIFA)の総会で、W杯(World Cup)を2年ごとに開催する案が議論されることになった。FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長に近しい、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)からの提案を受けてのものとなっている。

 W杯開催を現行の4年ごとから2年ごとにする案が「実現可能か検討される」方向に動いていることは、すでに過密日程によって選手が燃え尽きる様子を目の当たりにしている各国のリーグやクラブにとって懸念材料になるとみられる。

 今回の提案に先立ち、3月にはFIFAのグローバル・フットボール・デベロップメント部門で責任者を務めるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏が、W杯や欧州選手権(UEFA Euro)などの国際大会を2年ごとに開催する案を提示していた。

 この案については、欧州30か国以上のプロリーグやクラブを統括するヨーロピアン・リーグス(European Leagues)が即座に「非現実的」と懐疑的な声を上げたものの、ベンゲル氏によってまとめられ、先日公表された報告書の中でも強調されていた。

 このコンセプトに関して、インファンティーノ会長はこれまで曖昧な態度を取っており、3月下旬には2024年以降のサッカーカレンダーについては広く意見を募るとの考えを示したほか、今月上旬にはベンゲル氏の提案について「興味深い議論」が行われるだろうと述べていた。(c)AFP/Coralie FEBVRE