ボコ・ハラム指導者「重傷」 拘束避け自殺企図か ナイジェリア
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【5月21日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が、同国北部で敵対する「イスラム国(IS)」系過激派組織と衝突した際、拘束を避けるため自殺を図り重傷を負ったとみられることが20日、情報筋2人の話から明らかになった。
同国のニュースサイトやソーシャルメディアでは、シェカウ容疑者が死亡したとの未確認情報が飛び交っている。同容疑者の死亡や負傷が取り沙汰されるのはこれが初めてではないが、事実と確認されれば、拠点への空爆や戦闘員の離反で既に弱体化しているボコ・ハラムにとって大きな打撃となる可能性がある。
情報筋によると、シェカウ容疑者が率いる一団は19日、一連の衝突の後、ボコ・ハラムが拠点とするサンビサ(Sambisa)森林地帯で過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の戦闘員に包囲された。ISWAPは降伏を要求したが、シェカウ容疑者は拘束を逃れるため自分の胸を撃ち、弾丸が肩を貫通。同容疑者は重傷を負ったものの、仲間と共に脱出に成功したという。
一方で別の情報筋は、シェカウ容疑者は仲間と共に潜伏していた家屋の中で爆発物を起爆させ、重傷を負ったと話している。ナイジェリアの軍広報官はAFPに対し「調査中だ」と語った。(c)AFP