【5月21日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の死をめぐり、同国の捜査当局は、主治医ら7人に対する故殺(計画性のない殺人)容疑での正式捜査を開始した。司法筋が19日、AFPに明らかにした。

 捜査対象となっているのは、レオポルド・ルケ(Leopoldo Luque)主治医や精神科医、心理士ら7人で、起訴され有罪となれば8~25年の禁錮刑に処される可能性がある。

 捜査を率いるサンイシドロ(San Isidro)検察当局の情報筋によると、7人に対する容疑は、マラドーナ氏の死について調査した専門家委員会の報告書に基づいている。

 マラドーナ氏は昨年11月、心臓発作により死去。その数週間前には脳血腫の除去手術を受けていた。

 報告書は、マラドーナ氏は十分な治療を受けず、亡くなるまで「長期にわたる苦痛」にさらされたと結論。検察当局は、医師らの過誤や怠慢によってマラドーナ氏の容体が悪化し、その結果、死に至ったとみている。(c)AFP