【5月20日 CGTN Japanese】既存の中国や米国のワクチンなどは、世界保健機関(WHO)が「懸念される」とした複数の変異株に対しても効果的であることが明らかにされています。その中にはインドの変異種も含まれます。

 これについて、中国疾病予防コントロールセンター研究員で、科学研究難関攻略チームワクチン研究開発専門班専門家チームのメンバーである邵一鳴(Shao Yiming)氏は次のように解説しています。

「ウイルスの変異とは遺伝子レベルのものだ。遺伝子レベルの変異は持続的に発生するもので、また多くなる傾向がある。しかし、遺伝子レベルの微小変異は必ずしも表面上(ウイルス流行の特徴、発症の程度、ウイルスがワクチンのコントロールから逃げられるかどうかなど)の変化を引き起こすとは限らない。表面上の変化は相対的に遅い」

「既存のワクチンの効果への影響は、英国の変異株については全くないが、南アフリカやブラジルの変異株への影響は相対的に大きい。しかし、既存の米国のmRNAワクチンも中国の不活化ワクチンも、大規模で大人数の研究で有効であることが示されている。インドの変異株は少し遅れて発生したが、その変異の数はブラジルや南アフリカの変異株を超えていない。インドの科学者の実験によると、インドで現在使用されている不活化ワクチンやウイルスベクターワクチンは有効とのことだが、油断せず、継続的なモニタリングが必要だ」 (c)CGTN Japanese/AFPBB News