【5月20日 AFP】米テキサス州のグレッグ・アボット(Greg Abbott)知事(共和党)は19日、妊娠6週以降の人工中絶を禁止する法案に署名した。ただ、妊娠6週目では、まだ子どもができたことに気が付かない女性も多い。

 アボット知事は署名に際し「この法案は、心拍が確認された生まれる前の子ども全員を中絶の深刻な被害から確実に救う」と述べた。

 テキサス州の中絶禁止法は、レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠の場合も例外扱いしない。また、中絶手術を行った者や、中絶をあっせんした者を、第三者が告発できる。

 米NPO「プランド・ペアレントフッド・アクション・ファンド(Planned Parenthood Action Fund)」のアレクシス・マギル・ジョンソン(Alexis McGill Johnson)代表は、「この法案には私的訴権に関する条項があり、米国でも最も過激な法律となっている。危険な前例になる」と批判した。

 米国では、共和党が主導する州のうち少なくとも10州で、胎児の心拍が検出されて以降の人工妊娠中絶を禁止する法案が可決されている。胎児の心拍は一般的に、妊娠6週ごろに確認される。

 だが、これらの中絶禁止法はすべて、妊娠22~24週ごろまでは中絶を容認するとした米連邦最高裁の判断に反するとして、裁判所で施行を差し止めている。(c)AFP