【5月20日 AFP】ロシアは18日、2018年にロシアと米国の宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)から地球に戻ったソユーズ(Soyuz)宇宙船の降下モジュールを売りに出したと発表した。

 ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)傘下のグラブコスモス(Glavkosmos)によると、売りに出されているのはソユーズMS-08宇宙船の降下モジュール738号。「この着陸機は、航空宇宙関連の公的・私的な展示会で素晴らしい目玉になる」としている。

 グラブコスモス広報のエフゲニー・コロミエフ(Yevgeny Kolomiyev)氏はAFPに対し、価格は「企業秘密」だとして明らかにしなかった。購入希望者はグラブコスモスのウェブサイトから申し込む必要があるという。

 ソユーズMS-08宇宙船は2018年3月、ロシアのオレッグ・アルテミエフ(Oleg Artemyev)、米航空宇宙局(NASA)のアンドリュー・フューステル(Andrew Feustel)とリチャード・アーノルド(Richard Arnold)の3飛行士をISSに送った。3飛行士は同年10月、今回売りに出された降下モジュール738号でカザフスタンに着陸し、地球に帰還した。

 グラブコスモスのドミトリー・ロスクトフ(Dmitry Loskutov)最高経営責任者(CEO)は国営ロシア通信(RIA)に対し、将来的にミッションを終えた別の宇宙船を販売する可能性を排除しないと述べた。(c)AFP