【5月20日 AFP】21F1第5戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2021)を控えるメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は19日、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は「多くを証明しなければならないと感じている」と、挑発的な発言をした。

 通算7度の年間優勝を誇るハミルトンは、4戦を終えてドライバーズランキング2位のフェルスタッペンに14ポイント差をつけており、総合優勝争いは一騎打ちの様相を呈している。

 両ドライバーはしびれるようなホイールトゥホイールのバトルを繰り広げているが、ハミルトンは二人の間には「リスペクト」が存在していると話しており、両者が今季接触したのは第2戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2021)決勝での1回のみとなっている。

 ハミルトンは、「これまでのところ自分はアクシデントを回避するためにうまくやっていると思うが、まだ19レース残っているのでぶつかる可能性はある。そうならなければいいけれど」とコメントし、「(フェルスタッペンは)ひょっとしたら多くを証明しなければならないと感じているかもしれない」と続けた。

 さらに、「自分はもっと長期的な視野を持っている。これは短距離走ではなくマラソン。自分の成績があるのはそのメンタリティーがあるからだ」と立場の違いを強調し、「それを続けていく。接触を回避できるよう全力を尽くす」と語った。

 これに対し、後から同じ会見に登場したフェルスタッペンは、「自分に証明すべきことなんて何もない」と反論している。

「接触を避けるのは二人とも同じ。なので互いにうまくやっているというのは事実だ。激しいレースをしているが、互いに接触を避けようとしている。それを続けられるよう願っているし、トラックに出てまた激しくやり合えたらいいと思う」 (c)AFP