【5月19日 Xinhua News】中国ではこのところ、物流大手の2020年通期と21年第1四半期(1~3月)決算の発表が相次いだ。多くの企業で業績は楽観的とはいえず、貨物1個当たりの収入が減り、利益の低下が鮮明になった。

 20年通期で増収増益となったのは順豊控股(SFホールディング)、徳邦快逓(DEPPONエクスプレス)、円通速逓(YTOエクスプレス)の3社で、韵達快逓(YUNDAエクスプレス)と申通快逓(STOエクスプレス)は減益幅が19年から拡大した。21年第1四半期は、円通の業績が比較的安定していた以外、順豊、申通など各社とも振るわなかった。

 円通の第1四半期売上高は前年同期比61・9%増の89億6千万元(1元=約17円)、純利益は36・7%増の3億7100万元、非経常損益を除く純利益は44・8%増の3億3900万元だった。同社は売り上げ増の要因を取り扱い個数の増加によるとしており、推計によると、第1四半期の取り扱い個数は前年同期比88・9%増の31億4500万個となる。

 申通の売上高は47・3%増の52億6千万元で、最終損益は8952万1千元の赤字だった。営業コストは前年同期比50・6%増となり、貨物1個当たりの収入も1月が前年同月比23・9%減、2月が8・4%減、3月が27・7%減となった。

 順豊は売上高が27・1%増の426億2千万元、取り扱い個数が44・0%増で、最終損益は9億8900万元と大幅赤字になった。

 中国では物流業が急成長を続けている。国家郵政局のデータによると、21年第1四半期の物流企業の取り扱い個数は前年同期比75・0%増の219億3千万個、売上高は45・9%増の2237億7千万元だった。通年では、取り扱い個数955億個、売上高9800億元を見込んでいる。

 市場の分析は、物流企業の純利益と取り扱い個数の伸び率の差が大きい理由について、シェア拡大のため1個当たりの価格を絶えず引き下げたからだとしている。ただ、激しい価格競争も継続が難しくなっている。労働コストが上昇を続ける中での料金引き下げは、企業の利益を縮小させるだけでなく、配達員の利益をも損ね、サービスの品質低下を招くことになる。(c)Xinhua News/AFPBB News