【5月19日 Xinhua News】中国は2025年末までに、生活ごみの分別収集運搬能力を1日当たり70万トン前後に高め、地級市(省の下の行政区分)以上の都市の分別収集、輸送、処理の需要を満たせるようにする。条件の整った各県市街地でも分別・処理施設の建設を奨励する。

 国家発展改革委員会と住宅・都市農村建設部がこのほど発表した「第14次5カ年規画(2021~25年)期間の都市部生活ごみ分別・処理施設発展計画」は、全国都市部での生活ごみの資源化率を25年末に60%前後まで向上させ、焼却処理能力を1日当たり80万トン、処理能力に占める焼却処理の割合を65%に拡大する方針を示した。

 同計画は、今次5カ年規画期間に中国の生活ごみの分別・処理施設の建設が重要な時期を迎えると指摘。25年末までに直轄市、省都、計画単列市(経済計画で省と同等の権限を持つ都市)など46の重点都市の分別・処理能力を一段と向上させるとした。地級市で各地の事情に応じた分別・処理体制を基本的に構築するほか、京津冀(北京市・天津市・河北省)および周辺地域、長江デルタ、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)、長江経済ベルト、黄河流域、生態文明試験区にある条件を備えた各県市街地でも基本的な分別・処理体制を整備する。その他の地域では、分別・処理施設の対象エリアの拡大を奨励し、鎮(町)では収集、輸送、無害化処理施設の強化を支援する。(c)Xinhua News/AFPBB News