【5月18日 Xinhua News】中国の製薬企業、深圳康泰生物製品は14日、同社が開発した新型コロナウイルス不活化ワクチンの中国での緊急使用が承認されたと発表した。

 同社はこのほど、不活化ワクチンの第3相臨床試験を開始している。

 深圳康泰生物によると、今回緊急使用が認められたワクチンは、広東省(Guangdong)で初めて承認された新型コロナワクチンとなる。同社は4月、米国のエール大学やコールド・スプリング・ハーバー研究所、英医学雑誌が共同運営する医学関連ウェブサイト「メドアーカイブ」と「中華医学雑誌」に発表した研究論文で、同社が開発した不活化ワクチンの第1、2相臨床試験ではワクチン接種0~28日後の活性ウイルス中和抗体の幾何平均抗体価(GMT)が131・7だったと説明。これは回復者血清中和抗体GMTの49・7の2・65倍で、3級以上の有害事象も発生していないことを明らかにした。

 深圳康泰生物によると、新型コロナ不活化ワクチンの開発と産業化は順調に進んでおり、深圳市(Shenzhen)南山区にある関連生産施設は既に完成し、生産が全面的に始まっている。(c)Xinhua News/AFPBB News