戦いは仮想の戦場で ゲームにハマるイラクの若年層
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■ハマる
イラクのeスポーツチーム「iKURD」の一員としてPUBGのトーナメント戦に出場したヘルマット・シーアル(Helmat Shiar)さん(23)は、イラクチームはネット環境がはるかに強固な外国チームと対戦しただけでなく、民間からも政府からも支援を受けずに戦ったと振り返った。
他のアラブ諸国では、政府や大手スポンサー企業がeスポーツに大金をつぎ込んでいる。
コンサルティングチーム「Strategy&」によると、湾岸地域のゲーム市場は、2021年に8億2100万ドル(約900億円)規模に達すると予想されている。
イラクのインフラは内戦で疲弊し、電力は不足している。一般家庭に国から電力が供給されるのは、多くの場合、1日に数時間程度だ。
しかし、調査会社「DataReportal」が2021年に実施した調査によると、イラクでは4000万台の携帯電話が使われ、3000万人のネットユーザーがいる。
同じくiKURDメンバーのジネル・ヘクマット(Jiner Hekmat)さん(18)はモバイル版のPUBGにハマったが、学業に集中するため、競技プレーヤーに必ずなろうとは考えていない。
それでも「PUBGでのレベルを維持するためには何でもするし、このゲームが存在する限り、プレーを続ける」と話した。(c)AFP/Susannah Walden