【5月18日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)は17日、第10ステージ(ラクイラ~フォリーニョ、139キロメートル)が行われ、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)が区間優勝を果たした。総合争いでは、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)がマリアローザ(ピンクジャージー)を維持した。

 ボーラ・ハンスグローエが終盤の50キロメートルを支配してライバル勢を徐々に置き去りにすると、31歳のサガンはライバルが少なくなった状況を利用し、快走でトップフィニッシュを果たした。

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)のフェルナンド・ガヴィリア(Fernando Gaviria、コロンビア)が2位に続き、イスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)のダヴィデ・チモライ(Davide Cimolai、イタリア)が3位に入った。

 2009年の地震で多くの死者を出したラクイラ(L'Aquila)からスタートしたレースが緊迫した速いペースで展開される中、総合2位につけるドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)が中間スプリント地点を目指して集団から飛び出したこともあり、総合順位はわずかな変動にとどまった。

 ベルナルは驚きのスピードで追随したため、エベネプールは中間スプリント地点で1秒を稼ぎ出すにとどまった。

 2019年のツール・ド・フランス(2019 Tour de France)で総合優勝を果たしたベルナルは18日の休養日を前に、エベネプールに14秒差をつけて総合トップを維持。ベルナルから総合10位までのタイム差は62秒となっている。(c)AFP