【5月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のFWハリー・ケイン(Harry Kane)が、今シーズン限りでの退団の意思をクラブに伝えたと、17日に現地メディアが伝えた。

 今季のチームが成長していないことに不満を抱いているケインは、12年所属しているクラブからの退団に前向きであると、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)は報じている。

 さらに伝えられたところによれば、イングランド代表主将のケインは、今夏に延期となった欧州選手権(UEFA Euro 2020)が開幕する6月11日よりも前に自身の去就に決着をつけたいようだ。

 ケインの契約はあと3年残っており、トッテナムのダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は手ごわい交渉人として知られている。そのため、早期解決を求めている27歳の同選手の望みがついえる可能性もある。

 来シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)出場権獲得が目標になる中、リーグ戦の残り2試合に集中しているトッテナムは、ケインの去就について公の場で話すことを拒んだ。

 プレミアリーグを制したマンチェスター・シティ(Manchester City)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)で決勝に進んだチェルシー(Chelsea)が、今季の公式戦で32得点をマークしているケインにオファーを送る可能性が高いとみられている。

 また、トッテナムでケインを指導したマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督が率いるフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)や、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)もケインを獲得するのではないかとうわさされている。

 トッテナムユース出身のケインは、これまで同クラブで334試合の公式戦に出場して220得点をマークしており、世界最高のストライカーの一人としての地位を築いた。(c)AFP