【5月18日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドットコム)の子会社で、香港での上場を予定している京東物流がこのほど公表した2021年第1四半期(1~3月)の業績は、売上高が前年同期比64・1%増の224億元(1元=約17円)だった。

 同社の売上高は18年が379億元、19年が31・6%増の498億元、20年が47・2%増の734億元。売上高に占める外部顧客の割合は18年の29・9%から19年の38・4%、20年の46・6%に拡大している。

 特筆すべきは粗利益率で、1~3月は前年同期を大幅に下回った。同社は18年に28億元、19年に22億元、20年に40億元の赤字を計上している。

 20年の売上高に占める統合サプライチェーンサービスの割合は75・8%だった。コンサルティング会社の灼識投資諮詢(CIC)のリポートによると、京東物流は中国の統合サプライチェーン物流サービスプロバイダー最大手で、20年は19万社にサービスを提供した。日用消費財やアパレル、家電、家具、自動車、生鮮食品など多くの業界のニーズに応じ、統合サプライチェーン・ソリューションを形成しており、ネスレや小米(シャオミ)、スケッチャーズ、蒙牛乳業など一流ブランドに行き届いたサービスを提供している。

 運営する倉庫は20年末時点で900カ所を超え、総面積は約2100万平方メートルに上る。同社が構築した「倉庫ネットワーク」「総合輸送ネットワーク」「ラストワンマイル配送ネットワーク」「大型荷物ネットワーク」「コールドチェーンネットワーク」「越境ネットワーク」の六つのネットワークは、中国のほぼすべての地域、都市、人口をカバーし、世界220以上の国・地域へつながっている。

 同社は2月16日に香港証券取引所へ上場を申請。今月末の上場を予定している。(c)Xinhua News/AFPBB News