【5月18日 AFP】英国で17日、新型コロナウイルスに関する制限が大幅に緩和された。人々は家族とハグをしたり、パブやジムなどの屋内施設を訪れたりして、制限緩和を歓迎。一方、アジアでは変異株への感染が拡大し、懸念が高まっている。

 スコットランド行政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相は、「こう言うのに少し感動を覚えるほどだが(中略)皆さんは愛する人を再び抱きしめることができるようになる」と言明。英タブロイド紙サン(Sun)はこの日を「自由の月曜日」と呼んだ。

 制限の緩和により、イングランドとウェールズの全土とスコットランドの大半でパブやレストラン、カフェの店内での飲食が可能となった。映画館や美術館、スポーツ施設も数か月ぶりに営業を再開。屋内での世帯間交流や、英国人の間で旅行先として人気のポルトガルへの渡航も可能となった。

 英国や米国はワクチン接種計画を急速に進めたことで厳格な制限を解除できるようになった。一方、深刻な被害に見舞われているインドではサイクロン到来によりコロナ対策に影響が出ている。また、シンガポールや台湾などアジアの一部地域では変異株流行により学校閉鎖や渡航制限の措置が取られており、パンデミック(世界的な大流行)がもたらす脅威が世界でまだ続いている様子が浮き彫りになっている。(c)AFP/Anna Malpas, with AFP bureaus